【MBA】フランス留学中の食生活:オーシャンについて

2022年10月3日

Auchan Supermarché Saclay 外観

この記事では、HEC Parisのキャンパス生活に欠かせない、オーシャン・サクレー店と、そこで私が良く購入していた食材についてご紹介します。

HEC Paris MBA生の行きつけ:オーシャン・サクレー店

HEC ParisのMBAの学生は、ほとんどがキャンパス内にある寮でMBA生活をスタートさせます。

そして、その寮での生活に欠かせないのが、総合スーパーであるオーシャン(Auchan)・サクレー店です。

キャンパスの目の前、道路と挟んで徒歩1分ほどのところにあります。

この記事(【MBA】HEC Parisのある町:ジュイ・アン・ジョザ(Jouy-en-Josas))でもご紹介したとおり、ジュイの駅前のCentre Commercialにもオーシャンはあるのですが、キャンパス内からだと徒歩15分はしますし、帰りが坂道になるので重い食材等を抱えて帰ってくるのは正直結構キツイです。

また店舗の規模としてもサクレー店の方が1.5倍は大きいですし、後でご紹介する海産物についてもサクレー店の方が新鮮なようで、わざわざベルサイユから車で買いに来る方もいます。

食料品の他にも、種類は多くありませんが、文房具、洗剤、食器、掃除用具、寝具、おもちゃなどもあります。

公共交通機関で40分程度、ウーバーで10分程度行ったところに、さらに大型ショッピングモールであるVelizy2もありますが(ちなみに、そこにはさらに巨大な2階建てオーシャンがあります)、日常的な買い物はこのオーシャン・サクレー店で十分まかなうことができます。

ということで、HEC ParisのMBA生のほぼ100%が、このスーパーに行くことになりますし、寮生活には欠かすことができません。

以下では、私の完全な主観にもとづき、オーシャン・サクレー店のおすすめ品を勝手にご紹介したいと思います。

野菜類

初夏はAspergesが美味しい

フランスは農業大国であり、生鮮食品はかなり安く買える印象です。

オーシャン・サクレー店でも野菜は多く置いてあり、おすすめは初夏のアスパラ(Asperges:アスページュ)ですが、日本でなじみのあるブロッコリー(Brocoli)や玉ねぎ(Oignon:オニヨン)、ジャガイモ(Pomme de terre:ポムドゥテール)、ニンジン(Carotte:キャホット)、レタス(Laitue:レチュ)、ピーマン(Poivron:ポワブロン)、ズッキーニ(Courgette:クージェット)、インゲン豆(Haricots rouges:アリコヴェール)、白菜(Chou chinois:シューシノワ)といった野菜も普通においてあります。

きゅうり(Concombre)やナス(Aubergine:オーベルジーヌ)もありますが、日本よりサイズが一回り大きいです。

長ネギはなく、その代わりに長ネギのやや大きなバージョンのようなPoireau(ポワロー)があり、私はそれで代用していました。

キノコ類はマッシュルーム(Champignon:シャンピニオン)が基本でたまにシイタケ(Shiitake)やヒラタケ(Pleurotes:プルロット)も見かけましたが、やっぱりマッシュルームでいいかという気持ちになる価格差でした。

気を付けなければならないのはキャベツ(Chou:シュー)で、日本のキャベツよりもかなり硬めで歯ごたえがありすぎ、おそらく日本のキャベツのように生で食べることは想定されておらず、スープなどに入れてじっくり時間をかけて食べたほうがいいと思います。

1ユーロほどでレタスやサラダ菜の詰め合わせの袋も買えますので、一人暮らしの野菜補給ではそっちを買ってもいいかもしれません。

肉類

アスパラと鶏もものネギ塩焼き
自家製ローストビーフ
牛のタルタル

農業大国フランスは、肉類もかなり安いです。

おすすめはサクレー産の豚肉で、塩コショウをかけて焼いて食べるだけでかなり満足できます。

牛肉も低い価格帯から買えますが、安い牛肉は比較的固めなので、煮込みや、たれを作って漬け込んでから焼いたり、ローストビーフにしてしまうのが良いと思います。

鶏肉は胸肉が基本で、モモ肉は日本のように小さくカットされていないので1本買って自分で解体にすることになりますが、包丁が切れにくいと(フランスの包丁は切れにくいです)結構な作業になります。

他におすすめなのは、牛のタルタルです。生の牛肉をミンチにしてたれと絡めて食べるフランス風ユッケのような料理で、レストランで食べてももちろんおいしいのですが、なんとオーシャン・サクレー店でもパックされた既製品を買うことができ、4ユーロほどで、自宅で手間をかけることなくタルタルを食べることができます(パッケージの写真と実物は少し異なりますが、個人的には許容範囲です)。

なお、パッケージには生卵の黄身がのっていますが、フランスでは生卵を食べる習慣がなくサルモネラ菌にあたるリスクが高いので、よほど新鮮ではない限り生卵のトッピングはおすすめしません(同様の理由で卵かけご飯も止めたほうがいいと思います)。

あとはラム肉や、レバーなどのホルモン系の肉も売っています。

ホルモン系では、特に牛タンがおすすめで、まるまる1ブロックが15ユーロほどで売られています。解体作業が必要になるので少しグロイ思いをすることにはなりますが、ネギ塩だれを作って皆で牛タンパーティーをすることができます。

海産系

サーモン
刺身にしたもの
つぶ貝(のようなもの)

またオーシャン・サクレー店では魚屋さんコーナーがあり、そこの海産物もおすすめです。

特におすすめなのがサーモンとムール貝で、サーモンはノルウェーで養殖された鮮度の良いものが売っています。養殖なので、基本的にアニサキスの心配もなく、鮮度が良いものについては切り身を買って刺身にすることもできますし、お寿司にして日本人以外にふるまうとかなり喜ばれます。

たまに鮮度が良くないこともあるので、買うときは魚オーナーのおじさんに、「Est-ce que je peux manger ce saumon cru ?:エスク ジュプ マンジェ ス スーモン クリュ?(このサーモンは生で食べられますか?)」と聞いて確認してから買った方がいいです。たまに今日早めたほうがいいと言われる場合があり、その場合は次の仕入れが何曜日だからそのとき買いにおいでと教えてくれます。

また秋からの季節で売られるムール貝は、価格の低いものはキロ4ユーロほどで買えて、お鍋にニンニクとオリーブオイルを入れて炒め、ムール貝を入れて白ワインで蒸せば簡単に白ワイン蒸しが作れます。

冬の季節のムール貝はとても美味しく、お酒にも合いますので、是非やってみてください。

他には、牡蠣や、カニ、タイ、ホタテなども買うことができますが、私がたまに買っていたのはつぶ貝(のような買)です。さほど高くなく、既に茹でられているので買ってそのまま爪楊枝などで身を取り食べることができます。もちろんお酒に合います。

果物

おすすめのリンゴはPink Lady
メロンとブドウ(種なし)

農業大国フランスは、果物も安く買えます。安いのはペルーなどの南米産だったりするので、農業大国である事とは関係ないかもしれませんが、とりあえず日本より安く買えると思います。

私がよく買っていたのは、順にバナナ、りんご、みかん、マンゴー、イチゴ、ブドウ、メロン、ライチあたりです。

リンゴは色々なものを試してみましたが、Pink Ladyが一番おいしかったと思います。

また一度興味本位でココナツを買ってみましたが、開けるのがとても大変で(ドライバーを使いました)、味も好みではありませんでした。

おつまみ・お菓子類

スティックサラミNuture
ヤギのチーズと唐辛子味

おつまみ系だとサラミやポテトチップスなどがあります。サラミはヤギのチーズのスティックサラミがおすすめで(写真はNuture)、ポテトチップスはインド人の友人おすすめのヤギのチーズと唐辛子味のものがピリ辛でおいしくたまに買っていました。

チーズもコーナーがあって色々と置いてありますし、冬にはラクレットをしてもいいと思います。

お酒

Nuit Blanche

ワインを含めたアルコール類も、なかなかの品揃えがあります。

ワインは、棚を4面ほど使った売り場があり、シャルドネ系を買うことが多かったですが、2010年物のワインなど古いものも置いてありました。日本で買うよりも断然安く美味しいものを買うことができます。

ビールも品ぞろえが豊富で、私は飲むときはハイネケンやコロナビールを中心に飲んでいました。

さすがに日本酒はありませんでしたが、日本のウィスキー(竹鶴)が売っていたこともあり、マレーシアの友人が買い込んでいました。

お寿司

通称「オーシャン寿司」

なんと、オーシャン・サクレー店ではお寿司も買えます。

写真のとおり、メインはサーモンで、カリフォルニアロール的なものやチーズが入っているものもあって、最初は少しだけ違和感がありましたが、すぐに慣れます。笑

価格はサイズにもよりますが確か14ユーロほどで、日本円に換算してしまうと結構高めになってしまいますが、勉強で疲れている時やテスト後には円換算をしないように思考停止をして、ついつい買ってしまいます。

インド人の友人など、日本人以外も結構買っていたので、味はグローバルスタンダード(?)なのかもしれません。

ただ、まれに御飯が非常に固いときがあるので、そのときは若干残念な気持ちになります。

その他

そのほか、日本とはラインナップが異なりますが、日清のカップラーメンが売っています。味はエビ、ビーフ、チキンなどです。カップ焼きそばもあり、これら日清の商品には留学中の食生活でかなり助けられました。

あとはオーシャン・サクレー店の内部にはパン屋もあるので、バゲットやサンドウィッチを買うこともできます。

時間がないときは、パエリアを買っておけば温めるだけで食べられるのでラクチンです。

ドレッシングは日本のものとはかなり異なり、基本的に酢やマスタードの要素が強いイメージで、いろいろ試してみましたが最終的にはゴマ系の和風ドレッシングのようなやつが一番日本人の好みに合うように思いました。

ケチャップ、マヨネーズも普通に売っています。

まとめ

以上が、オーシャン・サクレー店と私が良く買っていた食材のご紹介でした。

フランス語ができると店員さんにも物があるかなどを聞きやすいので効率的ですが、Google翻訳などのアプリや英語でもコミュニケーションをとることができます。

2022年からは自動レジもできて、さらに便利になりました。

オーシャン・サクレー店には、行けば誰かしらHECのMBA生がいるので、学生間のコミュニケーションの場にもなりますし、たまに教授が食材を買っていたりもします。

ちなみに隣にはイタリアンレストランのLe Naporitanや床屋さんもあります。

Le Naporitainはピザのテイクアウトができますし、床屋さんも23ユーロで超スピーディーにカットしてくれるので、何度か行きました。

Le Napolitain
Saint Algue

なお、日本人的な欠点としては、日本人好みのお米がなく、お米についてはパリやヴェルサイユまで買いに行くか、ジュイの駅前のオーシャンでINEKOを買うのがいいと思います。

HEC Parisでの留学生活のご参考になれば幸いです。