【留学生活】フランスのラーメン事情

2022年10月11日

前回の記事(【留学生活】おすすめフランス肉料理:牛のタルタル)では、私がフランス留学中にハマったフランス料理のタルタルについて紹介しました。

もっとも、外食がフランス料理ばかりだとたまには日本食が食べたくなり、ふとラーメンが恋しくなることもあります!

そこで、今回もMBAとは若干離れて、私がHEC Parisの留学中にフランスで食べたラーメンについて、ラーメン好きな今後の留学生のために紹介したいと思います。

パリで日本風ラーメンを食べるなら第一候補は一風堂

一風堂の赤丸ラーメン
麺は日本で食べるものと多分同じ
KIRINビールも飲める

フランスのパリのオペラ界隈で食べられるラーメン屋さんとして、日本でもなじみのある「一風堂」があります。

一風堂は、パリ市内に3店舗あるのですが、いつも結構にぎわっているので、長時間待ちたくない方はランチのピークをずらしていくなど、訪問時間を調整していかれた方がいいと思います。

値段はパリ価格で13ユーロから、トッピングや替え玉をするとまあまあなフランス価格になってしまいますが、味は日本の一風堂のラーメンにとても近かった印象ですので、パリで日本のラーメンを食べたくなったら、まずこの一風堂が最有力候補になるでしょう。

そして実は、一風堂のグローバル展開は、HEC Parisの日本人卒業生によって実現されたとのこと!

私は諸事情で参加できなかったのですが、2021年のジャパンウィークではラーメンをテーマにした日にこの日本人OBに講演を依頼し、キャリアやその後の展開の話を聞けて大盛況だったそうです。

その後、私も参加して一風堂のラーメンの試食会を行いましたが、こちらも待ちが途切れることなく大繁盛でした。

大繁盛だったジャパンウィークでのラーメン試食会

こってりラーメンが食べたいならなりたけラーメン

なりたけスペシャル!

次におすすめなのは、こちらも日本に店舗があるなりたけラーメンです。

日本人留学生、特に男子学生からの評判は総じて高かったです。

ピーク時は外で待つことになりますが、少しピークをずらして入れば並ばずとも入れる程度の混雑具合です。

私は日本の店舗には行ったことがないのですが、味はかなり濃いめでした。

濃い味が苦手な方には、スープを薄めるスープ割を無償で提供してくれるので、私はそれで味を薄めながら食べていました。

なりたけスペシャルは、15ユーロほどするのですが、ボリューム満点で食べ応えがあり、お昼に食べると夜までお腹がすきません。その分塩分もすごい気がしますので、食べ過ぎは注意した方がよさそうです…。

店員には日本人もいますので、日本語で注文、会計をすることができます。

ただ、基本はカウンター席で、テーブル席は奥に1席4人掛けがあっただけだったと思うので、団体や家族連れにはちょっと厳しいかもしれません。

おすすめ豚骨ラーメン屋さん「博多ちょうてん」

バランスの良い豚骨ラーメン

パリでラーメンを食べるなら、上記の一風堂となりたけが王道ですが、我が家が最も頻繁に行っていたのは、実はオペラのKiokoの近くにある「博多ちょうてん」です。

博多ちょうてんも、日本でも福岡と熊本に店舗があるそうです。

この博多ちょうてんの良いところは、一風堂ほどは混雑していないことと、味の濃さも選べるので子供も食べられるところです。

テーブル席も1階、2階にあるので、団体や家族連れでも入りやすいです。

博多ラーメンなので、もちろん替え玉もできますし、お店の餃子も日本風でおいしかったです(確か、平日だと割引をしていた気がします)。

価格も12ユーロほどと良心的なので、Kiokoに行った帰りなどによく立ち寄っていました。

日本人の店員さんもいて、とてもてきぱきされていて、愛想がとても良かった印象です。

パリで、子連れでラーメンが食べたくなったら、是非博多ちょうてんに行ってみてください。

こくのあるラーメンならめん吉もおすすめ

めん吉の味噌ラーメン

またこれもオペラにあるラーメン屋さんですが、めん吉というところも美味しかったです。

日本人の方が料理されていて、かなり日本で慣れ親しんだ味に近いです。個人的には北海道で食べていたラーメンを思い出しました。

お店があまり広くなかったと思うので、家族や団体で行くにはおそらく向いておらず、行く時間も選びますが、なりたけ以外で日本の味噌ラーメンを食べたい時などに行かれると良いと思います。

旅先で訪れたラーメン屋さん

パリ以外にも、旅先でラーメンが食べたくなりラーメン屋さんに訪れたことが何度かありました。

美食の町リヨンでは、「慈山」という日本人経営のラーメン屋さんを訪問しました。

実は、このお店ではちょっとしたアクシデントが…。

フランスのラーメン、特に日本人以外が経営しているお店で出されるラーメンは、ぬるい状態で提供されることが少なくないのですが、なんとここで注文したラーメンを食べてみると思っていた以上にぬるい…。

変な顔をしていたのか、お店の方がすぐに「もしかしてラーメンぬるかったですか!」といって、作り直してくれました。コンロの火がアクシデントで消えてしまっていたそうです。

そして、お詫びの味玉トッピングを付けてすぐに新しいラーメンを出してくれました。味は日本のラーメン的で美味しかったです。

最初に来たラーメン
煮卵トッピングしてくれました
麺は細麺

北部の街リールでは、日本でラーメン作りを学んだフランス人が経営するAOYAMAというお店に行きました。

味は濃いめで、日本人よりもはっきりした味を好むフランス人的な味付けな気もしますが、日本の食文化であるラーメンをフランスの北部の街で広めてくれていることに感動しました。

黒ゴマラーメン

日本人以外のお店でラーメンを食べるときに覚悟すること

フランスでは、他にも中華系や韓国系の方が経営するレストランでラーメンを食べることができますが、日本のラーメンに慣れ親しんだ身からすると、日本人以外の作るラーメンはぬるかったり味が濃すぎたり辛すぎたりと、ちょっと完成度という点では物足りなさを感じてしまいます。

そこは好みの問題もあるでしょうが、日本人がやっているお店以外でラーメンを食べるなら、それはもう日本で食べるラーメンではなく、フランスで食文化として発展したラーメンを食べるという心づもりで行かれた方がよいのではないでしょうか。

Velizy2にて
Versaillesにて
Parisにて

なお、日本のラーメンというくくりからはちょっと外れてしまうのですが、5区にあるMIRAMAという中華料理店で食べたエビワンタンそばがかなりおいしく、こちらは何度かリピートしてしまいました。

中華料理店なので子連れでも団体でも入れます。

エビワンタンそば

そのほかの麵料理

こちらもラーメンという枠からは外れますが、麺料理で言えばベトナム料理のボブンが美味しかったです。

ラーメンと違って麺がスープに浸っているわけではありませんが、揚げ春巻きや牛肉、パクチーなどの具を混ぜて食べていくと、さわやかな風味がして美味しかったです。

揚げ春巻きと牛肉
パクチー入り

自宅でどうしてもおいしいラーメンが食べたくなったら

こちらの記事(【MBA】フランス留学中の食生活:オーシャンについて)でも紹介しましたが、味は違うもののカップヌードルはオーシャンで買えるので、家でラーメンが食べたくなったら日清のカップヌードルというのが最有力の選択肢です。

Uberという選択肢もあるでしょうが、キャンパスだとあまり選択肢が多くないので、私はUberでラーメンを頼んだことはありませんでした。

そのほか、オーシャンには海外メーカーの安い袋ラーメンも売ってます。

またパリのKiokoでは出前一丁等の日本の袋ラーメンが買えますし、K-Martでは辛ラーメンやJinラーメンが買えます。Jinラーメンは、韓国の友人の大のおすすめで、食べてみろと言われて6袋ほどもらいましたが、全て消費したころにはすっかりJinラーメンファンとなり自宅に常備するほどになりました。

辛い系のラーメンがお好きな方は、たまにスーパーで売っている麻婆ソースを少しだけ市販のラーメンに入れると、風味が増して満足感が一気に高まりますので、良かったら試してみてください。

おすすめの麻婆醤

行けなかったラーメン屋さんたち

そのほか、行きたかったけれど留学中に行けなかったパリのラーメン屋として、以下の2つのお店がありました。

まずは同期の日本人留学生おすすめのパリの「こだわりラーメン」で、彼曰くパリで一番おいしいラーメン屋さんだそうです。何度か挑戦しようとしたのですが、いつ行っても長蛇の列で1時間ほど待たないといけないので、結局諦めて行きませんでした。

また同期のベトナム人留学生おすすめのパリの「ネコラーメン」は、こちらも彼曰くパリで一番おいしいラーメン屋さんだそうですが、私は結局タイミングが悪くいけませんでした。

まとめ

以上が、私のフランス留学中のラーメン生活でした。

博多ちょうてんはバランスが良くておすすめなので、パリでラーメンを食べたくなったら是非行ってみてほしいと思います。

また、パリで一番おいしいラーメン屋さんがいったいどこなのか、情報が錯綜しているので、それぞれのベストラーメン屋さんを見つけてみても面白いのではないでしょうか。