【TOEFL iBT対策】TOEFL100点達成までの勉強法

2023年5月10日

はじめに

 HEC Parisが出願者に求めるTOEFL iBTの最低限のスコアは100/120なのですが(それ以下でも合格している方はいるようです)、「【自己紹介】HEC Paris 合格体験記」で述べたとおり、私はTOEFL iBTで100/120をとるまでに、初受験から1年半ほどかかりました。

 この記事では、その間に私がTOEFL対策として苦労したことや、やってみて効果的だったと感じたことをご紹介したいと思います。

 ご参考になれば幸いです。

TOEFL iBT対策全体の流れ

 私のTOEFL対策は、大きく分けて、①AGOS Japanに通っていた期間(前半)と、②独学で進めた期間(後半)とに分かれます。

 TOEFLがどんな試験か分からなかった私は、まず、AGOS Japanの「TOEFL(R) TEST 対策総合パッケージ 105点(S)」に申し込み、各科目を受講しました。

 この各科目の講義で、TOEFLの試験内容や求められる能力、試験対策を学ぶことができたことはもちろん、この間に共にMBAを目指す友人に出会えたことも、AGOSに通ってよかった点だと思います。

 受験期間中、お互いモチベーションを高めたり、情報交換したりすることができました。

 また、私は、勉強初期の段階で、週25時間の勉強時間を確保するという計画を立て、その計画実行のために「Study plus」というアプリで勉強時間の管理をしていました。

 思うように勉強時間が確保できず、目標時間に達成できない週もありましたが、毎週月曜日に週の目標時間を設定することで、コンスタントに勉強量を確保しようと思えましたし、アプリを通じて同じようにMBAを目指して勉強している方が頑張っているのを見て、忙しかったりなかなか結果が出ないときも、自分も頑張って少しでも勉強しようという意欲がわき、モチベーションの維持に役立ちました。非常におすすめのアプリです。

 AGOSの各講義を受講して復習を終えた段階で、私のTOEFLのスコアは90前後でしたが、その後は停滞してしまいました。AGOSで追加の講義をとることもできたのですが、結局は自分でやるしかないと思って、以降は独学に切り替えました。

 そして、この間は、There is no magic!!」を見て、勉強方法を試してみたり、モチベーションを維持しながら、何が自分のスコアメイクに必要か考え、継続的に取り組むようにしていました。このサイトは、海外留学に必要な情報が豊富で、MBA留学以外の受験者も非常に参考になると思います(この場を借りて、ありがとうございました)。

 より具体的には、この記事(80点?100点?TOEFL目標別セクションスコアの目安と勉強法)の内容を踏まえ、リーディングとリスニングで安定的に55点をとれるようになれることを第一の目標にしました。それができた段階で、スピーキングとライティングの対策を本格的に再開して、全体で100点を超える計画でした。

 もっとも、スコアメイクできた回では、運よくリーディング30点、リスニング29点をとることができたので、スピーキング、ライティングの対策を本格的には行わないまま、それぞれ20点、21点というスコアのまま、合計100点に到達することができました。

リーディング対策

 リーディング対策は、AGOSの講義でかなりのレベルまで仕上がりました。

 語彙は旺文社の「TOEFLテスト英単語3800CD付を使っていました。初めの頃は、3800に出てくる単語に絞って覚えようとしていたのですが、AGOSの受講が終わってから、リーディングの速度を上げるにはさらに語彙力が必要と感じるようになりました。

 そこで、TOEFL等の問題を解いていて出会った見知らぬ単語はすべてをリスト化し、「Anki」を使って覚えるように切り替えました。その結果、TOEFLの本試験のリーディングで、知らない単語に会うことはほとんどなくなりましたし、専門用語もある程度わかるようになりました。

 単語の暗記には、この外部記事(GRE Verbal155点を3ヶ月で獲得した英単語暗記法6つのコツ)にもある「Anki」というアプリを使いました。

 Ankiは、忘却曲線に基づいて忘れたころに記憶の定着を確認してくれるクイズ形式のアプリで、私は1日のノルマを新規20語、復習200語と決めて、毎日の通勤時間などを通じて記憶していました。

 写真の追加や音声の自動読み上げもできたので、一度デッキを作ってしまえばほかの単語帳よりもはるかに効率よく勉強することができますし、音声が確認できるのでリスニングにもよかったと思います。

リスニング対策

 リスニング対策は、一番苦労しました。勉強を始めた当初から、ディクテーションやシャドーイングを頑張っていましたが、TOEFLのリスニングの音声が雑音にしか聞こえず、自分の成長も実感できない期間がありました。

 転換期は、一度発音まで戻って、「英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる」をやったことだと思います。

 この外部記事(純ドメがTOEFL107点 スタンフォードへ合格した僕の勉強法)にもあるように、リスニング力を上げるためには、まず英語の音が聞き取れるようになる必要がありますが、自分はそこをすっぽかして、聞き取れているつもりのまま英語を理解しようというところから始めていたので、リスニングのスコアメイクに時間がかかったようです。

 このブログを読んでいる方でリスニングが伸び悩んでおり、これまで発音に時間をかけていない方は、一度発音からやり直してみることをおすすめします。遠回りのように見えますが、結果的に早くリスニング力を高めることができます。

 英語耳でのトレーニングを習慣化した後は、TOEFLのリスニングの音源を使って、通勤の際に音声を1文ずつ聞き取り、ストップして即座に暗唱(復唱)する、できなければその個所をできるまで繰り返すということをしていました。

 また、問題を数多くこなすことで、出題の傾向もつかめてくると思います。

スピーキング対策とライティング対策

 上記のとおり、スピーキングとライティングは、リーディングとリスニングで安定して55点をとれるようになってから対策する予定でした。

 しかし、運よく本番でリーディング30点、リスニング29点が取れて100点に達したので、スピーキングとライティングの対策は、AGOSの講義以外は特にしませんでした。

 スピーキング対策としては、①自分で音声を録音してチェックする作業と、②オンライン英会話を、ライティング対策としては、過去問をベースにこの外部記事(英語文法添削サービス「Grammarly」の有料版を勧める3つの理由)にあるGrammarlyを使った問題演習をしようと考えていたのですが、結果的にここまで至る前にスコアメイクが完了しました。

 なお、Grammarlyは無料版でもかなり使い勝手がよく、留学中もレポートのチェックの際などに活用していました。

まとめ

 以上のように、私はAGOS Japanと「There is no magic!!」のおかげで、最終的にTOEFLのスコアメイクができました

 Study plusやAnkiといったツールも、TOEFL対策に限らず、勉強全般においてかなり役に立つものだと思いますので、是非試してみてください。

 1点だけ、TOEFLのスコアメイクのことで過去の自分に伝えたいことは、TOEFLのスコアメイクはあくまで学校が求める「最低限」の英語力であるということです。

 スコアメイク中は、まず最低ラインを目指すということで一向に構わないと思うのですが、私のような純ドメが海外留学して、実際に英語で講義やディスカッションをするに必要な英語力は、TOEFLで求められるリスニングのレベルをはるかに上回るものでした。

 その意味で、TOEFLのスコアメイクは英語学習の終わりではなく、留学のスタート地点にすぎないと考えたほうがよさそうです。

MBA,MBA受験

Posted by のすけ