【MBA】留学前にすべきこと
この記事では、HEC ParisのMBAに留学していた私の経験をもとに、海外MBAに合格後、実際に留学して入学するまでの間にしていてよかったこと、もっとやっておけばよかったことをご紹介します。
なお、入学手続やVISA手続、住民票関連などの手続は「すべきこと」というより、「しなければならないこと」なので、この記事では対象外です。
英語力の向上
私のような純ドメが留学前にやっておくべきこと、そして私が留学後にもっとやっておけばよかったと思ったこと、それは英語力の向上です。
HEC ParisはTOEFL iBTのラインが100点に設定されていますが、TOEFL iBTで100点の英語力だと、授業はともかくグループワークでのディスカッションについていくのがかなり大変で、私はグループでのディスカッション中、何度も迷子になりました…。
今でこそ、まあそんなこともあったよねと思えますが、当時はコロナの夜間外出禁止等に伴う閉塞感と冬の日照時間の短さもあってか、慣れない環境で言葉が分からないという状況は精神的にも結構きつかったです。
逆に、当たり前のことですが、英語ができれば友人もどんどん増えますし、授業での学びの質も劇的に改善します。
私はただでさえ低い英語力に加え、合格後に英語の学習を怠っていた結果、留学スタート時にとても辛い思いをしたので、これから留学する純ドメの方におかれては、気を抜くことなく英語学習を続けられることを強くお勧めします。
英語学習の方法は、英会話をやるでも、モゴモゴバスターをやるでも、Real英会話のフレーズを覚えるでも、Netflixで字幕なしで洋画を観るでもなんでもよいと思いますが、英語に触れる絶対的な時間を確保して、毎日続けることが重要だと思います。
純ドメの場合、留学前にすべきことはある意味、この英語力の向上に尽きるところがあり、それ以外の内容は余力があればでもよいかもしれません。
簿記の学習
HEC ParisのMBAでは、どの科目もかなり初歩的なところからスタートします。
Financial Accounting Reportingで扱う簿記・会計に関しても、仕訳とは何か、というとても基本的なところから説明してもらえます。
しかし、このFinancial Accounting Reportingに関していえば、そこから2か月弱で財務三表の分析までを一気にやっていくことになるので、この授業に関しては全くの初学者が最後までついていくのは相当大変だと感じていました。
私は幸い、学生時代に簿記2級までとっていて仕事でも扱うのでこの点での苦労は全くせず、数字面なのでグループワークでも貢献できていたのですが、Accountingに馴染みのない同級生は授業についていくのがとても大変そうでした。
もともとファイナンスのバックグラウンドだったり、簿記の知識があったりすれば特段予習は不要だと思いますが、もし簿記の知識が全くないという状態であれば、簿記3級程度の知識は入れておいた方が良いと思います。
勉強方法はYouTubeでも書籍でもよいでしょうが、個人的にはTAC出版の『スッキリわかる 日商簿記3級』が分かりやすくまとまっていておすすめです。
フランス語の勉強
この記事(【MBA】フランス留学中のフランス語学習の必要性)でご紹介したとおり、HEC ParisでのMBA生活において、フランス語は話せなくても生きていけますし、パリもほとんど英語で通じますのでフランス語の勉強は必須ではありませんが、フランス語が話せた方がフランス留学をより楽しむことができますし、卒業要件の問題もありますので、余力があればフランス語も勉強しておくとよいと思います。
勉強方法は、この記事(【MBA】フランス語B1レベルまでの勉強法)に書いているとおりで、留学前にB1レベルに到達すべくBusuuを頑張っても良いかもしれませんが、個人的にはDuolingoのフランス語を毎日コツコツやっておくことがおすすめです。
記憶に残りやすいですし、勉強自体のハードルも高くないので、気楽に続けられると思います。
会話自体はアプリでは学べませんが、そこはフランスに行ってから、フランス語の授業や日常生活等を通じて学んでいけば、フランス語初学者としては十分だと思います。
ちなみに私は、キャンパスのPost Officeの方には英語を使わないというマイルールを作って、Post Officeの方に毎回フランス語の練習台になってもらっていました。笑
その他の留学前にすべきこと
授業内容の予習については、簿記3級程度の知識は別にして、それ以外については私は特段不要と思っています。
上記のとおり、HEC ParisのMBAは各科目かなり初歩的なところから説明してくれるので、授業を聞いておけば十分ついていくことができますし、単位を落とすこともないと思います。
もし理解ができなかったり、特定分野の理解を深めたい場合には、そのタイミングで友人に聞いたりAmazonでよさげな本の電子書籍版を買えって読めば済む話なので、予習できるならした方がいいでしょうが、留学前の限られた時間を使ってまでわざわざやる必要はないかな、という印象です。
それ以外には、受験中に我慢していたことや、留学中にできないことなどを、留学前のうちにやっておくという方が良いと思います。
私は家庭の時間を削って勉強していた部分があったので、家族との時間を増やして旅行に行ったり、北海道の実家に長めに帰省したりしていました。
留学されたOBに話を聞いたり、これから同級生になる留学同期とあらかじめ会っておいて、情報交換しておくことも有用だと思います。
私でよければお話ししますので、興味ある方がおりましたら問い合わせフォームからご連絡ください。
まとめ
以上が、留学前にすべきことと、私がしておけばよかったと思ったことでした。
大事なことなので何度も言いますが、純ドメの場合には、留学前に英語の勉強を続けておいて、英語力の向上を図るのが最優先です。
他の科目の勉強や、フランス語の勉強は、余力があればやっといた方がいいという程度です。
OBや同期からの情報収集も、やるに越したことはないでしょうが、面倒でしたら無理してまでやる必要はないと思います。
とにかく、純ドメは留学前は英語を勉強しましょう!