【エッセイ】HEC Paris出願時のエッセイの内容③
私がHEC Parisの出願時に提出したエッセイシリーズも、今回で最終回です。
今回は、ミニエッセイの5つについて、私のアプローチをご紹介したいと思います。ほかのエッセイのアプローチが知りたい方は、こちら(【エッセイ】HEC Paris出願時のエッセイの内容①)と、こちら(【エッセイ】HEC Paris出願時のエッセイの内容②)をご覧ください。
エッセイ8:仕事上の立場を説明してください(最大200語)。
このエッセイでは、アソシエイト時代とパートナー昇進後で分けて、どのような業務、事件を扱っていたのか記載しました。なぜMBAなのかのエッセイで、倒産事業再生弁護士としての立場を押し出したので、このエッセイでは倒産事業再生弁護士として扱った事件の種類、役割のほかに、企業法務弁護士としての経験を、記載しました(当然、守秘義務に反しない範囲で、です)。
パートナー昇進後に関しては、パートナーとして事務所経営にどのように参画しているか、どのような責任を負っているか、について記載しました。
最大200語の字数制限もあり、基本的に事実を箇条書きにしていくような記載になりました。
エッセイ9:MBA直後のキャリアゴールについて、説明してください(最大200語)。
このエッセイでは、MBA後に元の法律事務所にパートナーとして戻ることを前提に、以前の記事(【自己紹介】HEC Paris 合格体験記)で書いたような、倒産事業再生弁護士としてのゴール、企業法務弁護士としてのゴール、パートナー弁護士としてのゴールを記載しました。
このエッセイも200語の字数制限なので、あまり多くを書かない代わりに、整理して自分の考えを分かりやすく書くことを心がけました。
エッセイ10:MBAの費用をどのように用意するか、説明してください(最大250語)。
社費の方や奨学金を受けられる方であれば、その選考過程なども書けるのかもしれませんが、私は私費なので、端的に預貯金で授業料と生活コストをまかなう予定であることを書きました。
最大250語ですが、70語程度しか記載しませんでした。
エッセイ11:子供時代、休暇、交換留学、転勤など、特筆すべき海外経験があれば教えてください。
このエッセイに関しては、私は留学や海外赴任といった海外経験はなく、2度の海外旅行程度しか書くことがなかったので、そのことを記載しました。
なお、このエッセイと次のエッセイは、書きたい内容が複数あれば、複数の項目を書くことができます。
内容は、大学生の頃にアメリカ(シカゴの近く)に留学していた友人を訪ねたことがあり、その際、大学等も案内してもらっていたので、そのことを中心に、感じたこと、海外留学への印象などを記載しました。
また、もう1つの海外経験に関しては、知り合いのフランス人との印象的な出来事を織り交ぜつつ、フランスに旅行したときのこと、価値観の多様性を学びたいという点に重点を置いて書きました。
書ける内容がある方は、シンプルに記載すればよいと思うのですが、私は海外旅行しか書けることがなかったので、それに意味合いを持たせるようにしました。
エッセイ12:クラブ、組織、趣味、スポーツ、芸術、地域社会活動、政治など、課外活動を教えてください。
このエッセイも、社会人になってから仕事以外ではっきりと趣味といえるようなものがなかった自分にとっては、正直書きにくいものでした。
私は、学生の頃からやっていたバスケットボールと、美術館・博物館巡りのことを記載しました。
後者に関しては、ナイト・ミュージアムという映画が好きで、そのシリーズの舞台となったアメリカ自然史博物館、スミソニアン博物館、大英博物館を訪れたことや、旅先ではローカルな美術館や博物館に訪れることなどを記載しました。
エッセイまとめ
これらエッセイに関しては、だらだらと考えていても良い答えが出てくるわけではないので、期日を切って集中的に考えたほうがよいと思います。
私はカウンセラーの面談予約を先に入れてしまい、面談日の前日までに内容を考え、カウンセラーに送付するようにしました。
そして、カウンセラーと一緒に考えながら(適切なダメ出しも頂きました)、内容をブラッシュアップさせていくことで、最終的には当初自分で書いていたよりもずっと良いエッセイを作ることができました。